- ボードショーツ
- サーフパンツ
- サーフトランクス
など、サーフィンを目的にした水着の名称(種類)がたくさんあります。
どれも不正解ではありませんが、微妙なニュアンスで違いが・・。で、そのニュアンスを感じるには「サーフパンツの歴史」を知る必要があるんです^^
ということで今回は、そんなボードショーツ(サーフパンツ)の歴史をサクっとお勉強をしてみたいと思います。
競技としてのスイムパンツ【運動性向上のために】
そもそも、水着は泳ぐ為に開発されたモノで、運動性を求めたスイムパンツがその完成体と言えます。
そんなスイムパンツですが、昔の男性の水着姿を見ると、ボクサータイプがベーシックだったようです。そこから水の抵抗を少しでも無くすためにビキニタイプが生まれました。
1990年代まで、水着の面積が小さいほど水の抵抗が少なく良いとされていました。
通常サイズの人でも、早く泳ぎたいがためにSSサイズを履くみたいな感じだったのです。
*「半ケツ」がトレンドにもなることがありましたよね〜^^
その後、小さくする事が間違いであることに気付き、今で言うボディスーツみたいな設計になったんワケですね@^@
でも、そんな水着にも欠点がありました。
それが「耐久性」なんです。
次に、サーフパンツ誕生の歴史を振り返ります。
サーフパンツ誕生【耐久性を追い求めて】
当時、アメリカ西海岸で「サーフィンに耐える強い水着がない!」という問題に直面しました。
この問題を解決したのが、1950年代後半「NANCY&WALTER KATIN」夫婦が経営する帆布店「Canvas By Katin」でした。
▼【KATIN】ブランドの説明記事はコチラでも紹介してます。
【KATIN(ケイティン)】ボードショーツ
つまり、サーフィンによって普通の水着が破れるからサーフパンツが開発されたワケ。
その後、サーファーの要望に答えられる素材や機能が、次々と開発され、今の「混合素材」に至ってます。
▼サーフパンツの「素材」についてはコチラの記事でも説明してます。
今さら聞けないボードショーツの選び方【サーフパンツの種類:素材編】
サーフパンツ × テクノロジー【サーフコンペがもたらしたもの】
サーフィンは次第に知名度が高くなり、コンペティションが頻繁に行われるように。今では、すっかりメジャーなスポーツになっています。また、サーフィンのテクニックが向上し、サーフパンツにも「運動性」が強く求められるようになりました。
「運動性」を上げるために取り入れたのが【最新テクノロジー】なんです。
その最新テクノロジーがサーフパンツの世界に革命を起こすことに。
Hurley(ハーレー)ボードショーツのPhantom(ファントム)シリーズの登場です。
▼HURLEY(ハーレー)については下記でまとめてます。
HURLEY(ハーレー)ブランドについて
「サーフパンツ × テクノロジー」の結果として生み出された、まさに最強サーフパンツ。
このモデルが現代サーフパンツの基準となり、他メーカーも追いつけ追い越せで製品レベルが一気に上がりました。
そのおかげで、現代サーフパンツは「伸縮性・軽量性・快適性・撥水性・速乾性」など、驚くべき機能を持っています。
サーフパンツとサーフトランクスの違いとは?【呼び名の変遷】
サーフパンツとサーフトランクスの違いは?
「ありません。」
サーフパンツとボードショーツとの違いは?
「ありません。」
なんですが、それではスッキリとしないかと。
ということで、この微妙な名称の使い方を僕が勝手に「分類」してみることに。
- 大分類:サーフパンツ・ボードショーツ
- 小分類:サーフトランクス
って感じですね。
「サーフパンツ」と「ボードショーツ」には大きく違いがありません。
強いて言うなら「ボードショーツ」という単語に「サーフ」が入っていないので、
より多くの方(サーファー以外も)に使っていただきたいというイメージがあるように推察します。
そのためか最近は「ボードショーツ」という呼び名を押すブランドが多いように感じます!
一方、「サーフトランクス」という名称はサーフパンツの種類と言えます。
もっと細かく言うと、「サーフトランクス」と呼ばれるものは・・
「メッシュインナー付き水着やゴム(リブ)付き水着」を指していることが多いようです。
メッシュインナー付き水着&ゴム(リブ)付き水着をサーフトランクスと呼ぶ理由
サーフパンツが、サーファー以外の一般の方にまで広がった時の「水着のスタイル」が、「メッシュインナー付き水着」や「ゴム(リブ)付き水着」でした。
これらの水着が、【サーフトランクス】という名称で流通したことが「固有名詞」になったのではないかと。
*完全に個人的な見解ですので、あしからず・・。
僕もリアルタイムに覚えているトレンドですが、「トランクス」という単語が、とにかくカッコいい時代があったんですよ〜!
「俺は男の中の男!だから、トランクス(下着)を履く」みたいな感じ。
サーフシーンおける「トランクス」も、このような下着の「トランクス」と同じような歴史を辿っていることがわかります。
余談ですが、この頃から、男の下着論争(ブリーフ VS トランクス)が始まったのかもしれません(笑)
ファッションとしてのサーフパンツ【トレンド発生中!】
大きくサーフパンツの用途を分けると、
- ハイパフォーマンス
- プール、海水浴向き
- 水陸両用(アウトドア)
- 街着向き(ファッション)
となっており、特に④番目の「街着向き」サーフパンツに注目が集まっています!
今は【レトロサーフスタイル】や【シティーサーフスタイル】などサーフィンをテーマにしたファッションがトレンド。
それに合わせ、サーフィン用途ではなく、街履きを念頭に置いたコットンベースのサーフパンツが登場。
シャツと質感が合うように考えられたモデルはサーファーだけでなくファッションに敏感なメンズを魅了しています。
このファッショントレンドとともに【ボードショーツ】という名称がメジャーになった気がします。
なので、不思議と【サーフパンツ】より【ボードショーツ】と言う方がオシャレと思っちゃうんですよね〜(@~@)
サーフパンツは長くなったり短くなったり【ミニスカートと同じ】
サーフパンツの丈は、スカート丈のトレンドと同じく、長くなったり短くなったり。
1980年頃まではホットパンツ(15インチぐらいかな?)のように、超短いパンツが主流。
その後、長めの丈が好まれるようになり、一時は膝下丈まで長くなりました。
サーフパンツのベーシック丈は、身長にもよりますが「19〜20インチ」ぐらいかと。
丁度、膝よりちょっと上ぐらいのサイズ。
ですが、今はレトロ・クラシックなモデル「16〜18インチ」がトレンドなんですよ〜(*_*)
▼丈については下記でも説明してますよ♪
今さら聞けないボードショーツの選び方【サーフパンツの種類:丈(インチ)編】
参考になれば嬉しいです!